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2024-10-19 15:20:00

1分転職 転職用語の解説⑦~36協定とは~

 

転職活動や就職先を検討する際、「36協定」という言葉をよく耳にします。この用語は労働条件に関する重要な概念ですが、その意味や影響を正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。本記事では、「36協定」について詳しく解説します。

 

36協定の定義

 

36協定とは、以下のような特徴を持つ労使間の協定です。

  • 労働基準法第36条に基づく協定
  • 法定労働時間を超える時間外労働を可能にする
  • 労働者の過半数代表と使用者の間で締結される

一般的に、ほとんどの企業で締結されています。

 

36協定の主な内容

 

1. 時間外労働の上限

  • 1日、1ヶ月、1年単位での時間外労働の上限を定める
  • 特別条項を設けることで、臨時的な特別の事情がある場合の延長も可能

 

2. 休日労働の取り決め

  • 法定休日に労働させる場合の条件を規定
  • 代替休日の付与などについても定める

 

3. 割増賃金率

  • 時間外労働や休日労働に対する割増賃金率を明記
  • 法定の割増率以上の設定が必要

 

36協定の重要性

 

36協定が重要視される理由は以下の通りです。

  • 労働者の健康と生活の保護
  • 企業の生産性と競争力の維持
  • 労使間の信頼関係の構築
  • 法令遵守と社会的責任の履行

 

注意点

 

36協定に関して、以下の点に注意が必要です。

  • 協定内容を従業員に周知する義務がある
  • 締結後は労働基準監督署への届出が必要
  • 有効期間は最長1年
  • 協定の範囲内であっても、過度な時間外労働は避けるべき

 

36協定と働き方改革

 

2019年4月から施行された働き方改革関連法により、36協定にも以下のような変更がありました。

  • 時間外労働の上限規制の導入(原則月45時間、年360時間)
  • 特別条項でも年720時間を超えないこと
  • 月100時間未満(休日労働含む)の遵守
  • 複数月平均80時間以内(休日労働含む)の遵守

 

まとめ

 

今回は、「36協定」について解説しました。

「36協定」は、企業の労働環境を規定する重要な協定です。この協定により、企業は法定労働時間を超えて従業員を働かせることが可能になりますが、同時に労働者の健康と生活を守るための制限も設けられています。転職を考えている方は、志望企業の36協定の内容や運用状況を確認することで、その企業の労働環境や労働時間管理の姿勢を知ることができます。また、入社後も自身の労働条件を理解する上で、36協定の内容を把握しておくことは重要です。36協定を正しく理解し、適切に運用することで、労働者の権利を守りつつ、企業の生産性を維持するバランスの取れた労働環境を実現することができます。転職活動や就職先の選択の際には、この協定の内容にも注目してみてください。

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